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    大船渡地区消防組合消防本部
    消防司令 新沼 永悦 様
    消防司令長 村上 芳春 様
    消防司令補 荻野 渉 様

    大船渡地区消防組合の旧消防庁舎は1963年に建てられましたが、老朽化が進んだため、大船渡市により市防災センターとして2009年に建替えが計画されました。当初は旧庁舎をリニューアルすることで、設計も終了していました。しかし2011年の東日本大震災で幸いにも庁舎建物に大きな被害はなかったものの津波が2~300m手前まで迫ったことを受け、事業を一時中断し、新庁舎の建設場所を現在の高台に変更しました。大船渡市防災センターは2017年4月に正式運用を開始、4階建ての新庁舎棟内には消防本部・消防署・消防団本部兼災害対策室・展示ホール兼見学スペースの他、煙体験室、岩手県初となる水難救助を目的とした潜水訓練用の屋内プール、また別棟には訓練施設が併設されています。今回免震装置が導入された消防指令センターは庁舎3階にあり、管内の全119番および緊急通報を受信し、1. 通報内容から常時位置把握している約90台の緊急車両の内、最適な出動部隊を編成し出動を指令、2. 出動部隊への情報提供や支援を行うとともに災害被害を最小限に抑えるため、国・県等の関係機関への連絡、3. 傷病者を病院へ搬送するための医療機関への連絡等の業務。状況によっては、ドクターヘリや防災ヘリの要請を行い迅速な傷病者への対応等、緊急時の情報伝達経路の中心となり、災害時にこそ完全に稼働していなくてはならない重大な使命を持っています。設計に当り建物免震を希望しましたが、通常の建物を1とし建物の重要度によって強度が決められる官公庁の庁舎の強度、重要度係数という基準に照らし合わせて、警視庁で1.25倍ですが、当センターは首相官邸と同じレベルの1.5倍で設定されています。また、当初は制震構造で話しが進んでいましたが、通信指令員が常駐し多くの情報を管理する端末が置かれている消防指令センターの床全体とサーバールームの機器だけは、災害時においてもダメージを受けずに完全な機能が果たせるよう免震装置の採用が決定されました。THKさんの免震装置の効果は、私共の職員が東京で行われた防災展を訪問した際、免震装置デモ機で揺れを逃がす機能を目の当たりにしたことや、さらに過去に発生した大地震の揺れを再現した免震体験車に試乗することで揺れの軽減効果を実感し感銘を受けていました。私共から設計会社に特定企業の免震装置採用については伝えることはありませんでしたが、提出された設計案にTHK製の免震装置が含まれており非常に安心感を覚えました。免震装置の導入は消防、防災の世界において今や常識になっていますが、今後は市庁舎等、市民の大切な情報を預かる場所でも採用してほしいとも感じています。また、市民の皆さんに消防や防災に対する意識を持っていただくため、庁舎内には子供たち等が訪れ、火災や災害のことを学ぶことのできる展示ホールや見学スペースも整備していく計画があります。そこでもぜひ、この免震システムのモデルを置いて、皆さんに当庁舎の免震システムのこと、そして免震の大切さを伝えていきたいと思います。

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