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免震の必要性

日本全国、いつ・どこにでも起こりうる大地震。この国に住む以上、まずは私たち一人ひとりがその危険性を認識する必要があります。こちらのコンテンツで、地震の原因と対策法を追ってみましょう。


震度6が迫り続ける国。 それが日本

日本は太古の昔から、幾度となく地震に遭遇してきました。それは、歴史書や古文書からもうかがい知ることができるでしょう。過去25年間を振り返っても、震度6以上を記録した大地震が10回以上も発生しています。その度に、わが国は甚大な被害を受けてきたのです。日本は国土の特性上、大きな地震のリスクを常に背負っています。そこで現在、最も警戒されている「南海トラフ」沿いの東海・東南海・南海、1970年から「観測強化地域」に指定された南関東、今後30年以内に99%の確率で大規模の地震が懸念されている宮城県沖などをはじめ、官民、自治体一体となった対策が急がれています。いつ、どこでも地震が起きる可能性をはらんでいる日本。この国に住む以上、私たちはまず一人ひとりがその危険性を認識することが必要です。

地震国ニッポン
地球を覆う10数枚のプレートは、1年間に数cmづつ移動しています。プレート同士がぶつかりあい、沈み込んだ場所は「海溝」といい、水深6000m以上に及ぶ深い溝。これより浅い部分にあるのが「トラフ」です。地震はこのプレート間で多発しますが、数十年〜数百年の短周期で大地震(最大でM8クラス)を引き起こすこともあります。
太平洋を取り囲む地域はとりわけ地震が多く、「環太平洋地震地帯」と呼ばれますが、日本はまさにこの一角。ユーラシアプレート、北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートがひしめきあう、世界でも類をみないほどプレートが多く集まった地理にあります。地震国、日本。さらにその裏づけともいえるのが、日本各地にある「断層」の存在。地層や地形のずれは、過去に地震が起きたことを物語っており、今なお再発する可能性があるものを「活断層」と呼びます。確認されているだけでも、活断層は全国で約2000ヶ所。活動間隔は平均で千年〜数万年といわれますが、阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)もこの活断層が原因であることを考えると、ダメージの大きさは決して油断ならないものです。
日本付近のプレート立体図
地震の種類
種 類
特 徴
プレート間地震 地球を覆っている岩盤(プレート)の境界で発生する地震
プレート内地震 上記岩盤の内部で発生する地震
火山性地震 火山活動の影響によって起こる地震
誘発性地震 ダムに貯水した際などに岩盤にかかる力が変化して起こる地震。規模は小さい
人工地震 爆発など人工的な衝撃によって起こる地震
いつ起きるか分からない=いつ起きてもおかしくない 日本全国、どこでも大地震の可能性はある
「地震予知連絡会」は、近い将来に地震の起きる確率が高い地域を「特定観測地域」に指定、そしてその地域に何らかの異変が発見された場合には「観測強化地域」に格上げします。兵庫県南部をはじめ、特定観測地域にあげられた地域とその周辺では近年、震度6弱以上の地震が頻発しました。1970年に観測強化地域に指定された南関東、1974年の東海ではまだ起きていないことから、現在もっとも危険性の高い地域だといえるでしょう。しかし、全国には他にも、今後30年に50%以上の確率でマグニチュード7クラスの海溝型地震が予測されている地域が数ヶ所あります。特に、宮城県沖では99%という極めて高い確率が計算されています。それに対し活断層は、地震が起きる可能性があるものでも1%未満、高くても十数%程度の確率。しかし、北は北海道、南は九州と広範囲に渡って、数多く分布しているのが特徴です。
地震予測は、さまざまなデータやネットワーク、技術を駆使している昨今においても「何年何月のいつ」までを正確に予測するのは極めて困難なものです。いつ、どこで大地震が起きるか分からない。それが、地震の恐ろしさなのです。
震度6以上を記録した大地震(1978〜2004年)
今後30年以内に大地震が起こる確率の高い地域


自然と共生する。 「逆らう」のではなく、「受け流す」ということ

日本は地震の脅威をもって余りある、恵まれた自然、環境、経済があります。地震と共生していくことは、私たちにとって豊かなくらしを育み、さらなる恩恵を受けるために、必要不可欠なことと言えるでしょう。そのためにできること。それが、免震、そして制震システムの開発でした。
従来は、揺れに耐える強固な構造をもたせる「耐震」が主流でしたが、近年では、揺れを受け流すことで被害を最小限に抑える方法が注目されています。こうした時代の要請の中、さまざまな技術開発から生まれたのが、『直動転がり支承CLB』、『減衰装置RDT』などの免震装置。地震国と呼ばれる日本こそ、科学技術を活かして少しでも安心感が保てるように…。免震システムの可能性は、今後も広がり続けていきます。

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