免震・制震・耐震の違い

THKの免震技術

免震・耐震の違いを分かりやすく解説します

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免震
地震の揺れを受け流す
免震

建物と基礎との間に免震装置を設置し、地盤と切り離すことで建物に地震の揺れを直接伝えない構造です。

制震
地震の揺れを吸収する
制震

建物内部に錘(オモリ)やダンパーなどの「制震部材」を組み込み、地震の揺れを吸収する構造です。(上階ほど揺れが増幅する高層ビルなどの高い建物には、非常に有効な技術です。)

耐震
地震の揺れに耐える
耐震

現在の大半の住宅で採用されている耐震工法は、地震に対しては「建築物が倒壊せず、住人が避難できること」を前提に建物の強度で、揺れに耐える構造です。

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耐震、制震、免震の比較[震度6レベル]

大地震が発生した際、免震システムの有無によって室内の状況にどれだけの差が生まれるのかを、耐震、制震、免震での比較で表わしています。

  免震 制震 耐震
家具転倒の可能性 低い 高い 高い
食器・ガラス類 飛散の可能性 低い 高い 高い
家電製品の転倒・破損の可能性 低い 高い 高い
躯体損傷の可能性 極めて低い 低い 高い
建物の揺れ方 地表面の揺れが直接伝わらないため、建物は地面より小さな揺れとなる。 耐震構造に比べ、上階ほど揺れが抑えられるが、地表面よりは小さくならない。 建物のゆれは1F⇒2Fと、上に行くほど大きくなる。

お客様の声

文化財であり、災害の拠点でもある愛知県庁を免震化。

愛知県庁本庁舎様

1938年に建てられた愛知県庁本庁舎は、洋風建築の上に日本の伝統的な瓦屋根を載せた代表的な帝冠様式の建物です。1998年には登録有形文化財に指定されました。現役の庁舎として機能すると共に、災害時には災害拠点施設として位置づけられています。しかし近い将来発生が予想される「東海・東南海」地震が発生した場合、その機能を維持できなくなることが判明したため、免震化工事が行われました。免震装置の採用理由は、耐震装置では耐震壁あるいは耐震ブレース補強によって県庁舎の執務室が狭くなり、また工事中は移転せざるを得ず、業務に支障が出るため日常業務への影響が極力少なく済むよう配慮した結果です。免震化工事にあたっては「免震レトロフィット」工法が用いられました。既存の建物を基礎から切り離して免震装置を挟み込む工法で、外観や内装および設備等を損なうことなく免震化工事ができます。既存の基礎が撤去されて、新たにコンクリートが打たれ、免震装置が取り付けられました。約73,400tの建物の下では、THKの「直動ころがり支承」と鉛入り積層ゴムが免震機能を発揮しています。こうして外観を損なうことなく、県の防災拠点の中核を担う施設へと生まれ変わりました。

(THK CSRレポート 2010 より)

 

大規模ビルも安心の免震装置に地域の人も注目

羽根田様邸

自宅を建て替える際は、とにかく安全な家を作りたいと思っていました。以前の家も木造で過ごしやすい家でしたが、なにぶん昔の造りですし、豊田市周辺は東海地震の指定地域になっていますので地震の時は心配でした。ちょうど私が名古屋に勤めている時に県庁の西庁舎で免震工事が始まり、これが自宅の免震を考えるきっかけになり、その免震装置がTHKさんのものでした。その後モデルハウスを見学し他社製の免震構造も見て説明を受けましたが、表面的な印象を受けました。そんな時、施工をお願いしていた羽根田建築さんがTHKさんから免震装置の見本を借りてきてくれ、それを見ながら二人で「やはりこれだね」と決めました。LMガイドを使っていますので縦の揺れに強いですし、ランニングコストがかからないことも魅力です。なにより県庁のような大きな建物に使われているものですから、安心感が違いました。建築中には、基礎の上に一面免震装置が組まれた様子をご近所の方が見て「頑丈な家ができそうだ」とか「地震が来たらあなたのお宅に行くからね」と言われていました。多少なりとも、この家がTHKさんの免震装置の宣伝になったかもしれません。地域全体の安心につながりますから、これを機会に、ぜひご近所でも免震付きの家が増えて欲しいと思います。

(THK CSRレポート 2012 より)

羽根田様邸基礎工事
左から2番目 : 施主 羽根田 泰男様
右 : 施工工務店
羽根田建築 羽根田 一美様
 

家族の命を守るため、免震装置を導入。駿河湾地震後、施主様からも喜ばれました。

有限会社 仲田工務店様

2006年に、免震装置をつけた自宅の建て替えが完成しました。もともと、免震装置を取り付けた住宅の施工もやっていたので、自分の家を建て替えるなら免震でやりたいという気持ちがありました。当初はTHK以外の装置を取り付けようと考えていましたが、静岡支店に敷設されている免震装置の構造を確認し、THKの採用を決定しました。と言いますのもレールと基礎が一体式で、震度6の縦揺れでもその力を横に逃がしてくれると思ったからです。2009年8月11日の朝は、台風の動きが気になってテレビを見ており、家が少し動いているのは風の影響かなと思いました。ところがテレビに地震速報が出て、初めて地震だと気付きました。駿河湾地震前までに7軒のお宅に免震装置を薦め施工させていただいたので、地震の影響を確認したところ何事もなく、皆さん喜んでいらっしゃいました。特に免震装置の見積りを見て採用を躊躇されていた施主様がいましたが、築後3カ月でこの地震を経験し何の被害も出なかったことで装置導入を心より喜んでおられたのは印象的でした。確かに免震装置は安い買い物ではありませんが、家族一人ひとりの命には代えられません。耐震工事同様、免震装置にも補助金システムがあればよいのですが。駿河湾地震以降、藤枝地区では免震意識が高まり、2009年9月に静岡で開催された「住まい博」でのTHK免震体験車への乗車は人気がありました。

(THK CSRレポート 2010 より)

静岡県藤枝市
有限会社仲田工務店
代表取締役
仲田 修二様

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