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    日本ベクトン・ディッキンソン株式会社
    BD ライフサイエンス ダイアグノスティックシステム事業部 事業部長
    濱地 和弘 様

    日本ベクトン・ディッキンソン社は、1971年に米国ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニーの日本支社として創立されました。医療分野の研究、検査、治療で高い技術力に支えられ、高度なセーフティ(安全機構付き)製品を提供しています。皆様の身近な製品としては、採血管やペン型インスリン注入器用注射針でNo.1の世界シェアを持っています。さて、私どもの検査部門製品の1つとして、血液培養自動分析装置がございます。血液培養検査とは、患者様から採取した血液を培地入りボトルに接種して、微生物が血流中に侵入していないかどうかを調べる検査で、血液培養自動分析装置は患者様への最適な抗菌剤を選択するために非常に重要な検査装置の一つです。敗血症という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。敗血症は感染症によって組織障害や臓器障害を引き起こす致死性の病態です。敗血症の死亡率は、日本人の三大死因に挙げられている心筋梗塞や脳卒中よりも高い割合となっています。ただ、死因としてはがんや心疾患等で報告されることが多いため、この事実はあまり知られていません東日本大震災や熊本地震のような大規模震災時は怪我をされる方が増え、また住環境を失うことで疲労がたまり、人々の免疫力が低下し微生物に冒され易い状況となります。つまり震災時こそ血液培養自動分析装置は、絶対に稼働している必要があります。当装置は縦型構造のため、地震時の転倒リスクが高いと考え、対策を模索していました。浜松で開催された医療学会の併設展示ブースでTHKさんの免震装置を見た時には、構造が分かり易く、コンパクトなため既設装置の下に敷設可能で、見た瞬間に良いと思いました。その後打ち合わせを行う中で免震装置の構造を理解できるプラスチックモデルを手にし、「こんなに技術が進んでいるのか」と感動したのと同時に、「これなら病院の現場の方にも説明し易く、いける」と実感できました。その後、免震装置を設置した血液培養自動分析装置を医療関係の展示会で紹介した際、お客様から「既に当院では免震対策を施している」という意見を多く頂戴しました。しかしお話しをよく伺うとそれは免震装置ではなく、耐震構造であることが分かりました。装置自体を床にアンカーボルトでガチガチに固定しているので、確かに装置の転倒は免れます。しかし大きな揺れの場合、装置内部へのダメージは否定できず、一定時間以上培養が止まってしまうと、もはや検査の継続は不可能で、さらに機器にダメージがあると、電源復帰後もしばらくは装置が使用できない事態に陥ります。一方免震装置であれば、装置内部のダメージと転倒を回避できます。まだまだ、耐震・制震・免震の区別がついていないのと同時に、免震の認知度は低いと思わざるを得ません。現在、血液培養自動分析装置をご購入されるお客様には、必ず地震対策を念頭に入れてTHKさんの免震装置も提案させていただいています。THKさんと一緒に免震装置のプロモーションを進め、設置の重要性について浸透させていきたいと思っています。患者様の命を地震災害時でも守れる装置の開発、それが当社の企業理念「明日の医療を、あらゆる人々に」につながるものと信じています。

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